セキュリティは大丈夫?LINEでの社内連絡を控えるべき5つの理由

多くの人が使っているメッセージアプリ、LINE。無料通話機能やかわいいスタンプもあり、プライベートで利用するにはこれほど便利なツールはありません。その利便性を活用して、会社で社内連絡ツールとして使うチームも多いようです。
しかし、そのまま社内ツールとして使っていいものでしょうか?気軽に使える一方で、社内連絡に使うにはいくつか問題があります。
うっかり誤送信してしまうおそれ
個人的にも使っているからこそ、気がゆるんで気軽な返答をしてしまいがちになります。?会社の行方に関わる重要な判断と、今日晩ご飯食べるの? といった日常会話を同じデザイン内で使いこなすのは、人間の脳にはなかなか難しいことです。
つい、上司にタメ口でメッセージを送ってしまったり、スタンプの誤送信で修復不能な事態を招いてしまったり……業務用としても同じように使えると混同してしまうと、ひとつの誤送信で大きく立場を失う事態にもなりかねません。
家族や友人と混同してしまう
特にLINEでは、ユーザーがハンドルネームでの表示になるため、友だち一覧に同じ名前の人が並んで重要な連絡相手を見つけ出せない、アイコンを変えると自分も相手もだれだかわからなくなる場合があります。
恋人だと思ってメッセージを送った相手が上司だったら…… 想像するだけで冷や汗が出ますね。
プライベートがなくなる
日常ツールだからこそ、24時間相手の状況を選ばず送信されるのがSNSのメッセージ。相手がメッセージを読み終えたことを示す既読マークがつく、つかないでやきもきしたり、ちょっとした言い回しに頭を悩ませたり。
そんな日常が会社でのやりとりとかけ合わされると、気の休まる時間がありません。 便利なツールこそ、ストレスにならない付き合い方をみつけたいですね。
アカウント乗っ取り問題
LINEといえば、アカウント乗っ取り事件が発生しました。メールアドレスやパスワードなどからLINEのアカウントを第三者が乗っ取り、アカウント主の友人に詐欺メッセージを送りつけるという事件です。
リテラシーが低いと、常に情報流出のリスクと隣り合わせになります。詐欺メッセージがプライベートでの友人だけではなく、業務上の関係者に送りつけられてしまうと、さらに問題は重大となるでしょう。
電話帳の連絡先との同期
LINEが爆発的に普及した一因として、スマートフォンの電話帳から連絡先を同期させたことがあります。これによって、昔の知人と再びつながることができるなどのメリットが生じる一方で、
自ら連絡をとろうとしたわけではない人とも自動的につながってしまうという問題も発生しています。
業務に使うと、さらに大きな問題に発展しかねません。 ビジネスの関係で名刺交換した人をすべて電話帳に登録している場合、LINEの普及率から高い確率でそのような人々とLINEでつながることになるでしょう。まして、その相手に機密情報を誤送信してしまったら……。
そんなリスクを踏まえると、業務的な利用には慎重にならざるを得ません。
リスクを意識して使い分けよう
便利な情報ツールであるほど、その分リスクを伴うことを踏まえなければなりません。プライベートで楽しく使うべきもの、業務を効率的にするもの、それぞれTPOをわきまえて住み分けることが、新たな情報ツールとの賢い付き合い方といえるでしょう。
例えば、社内のコミュニケーションには、社内専用チャットアプリであるInCircleを利用することで、プライベートとの使い分けも可能です。